2018-06-12 第196回国会 参議院 外交防衛委員会 第19号
TPP構想は、本来、対中封じ込めの策の一環として米国が進めてきたものです。安倍政権は対米従属外交の一つとして前のめりに進めてきましたが、それもトランプ政権に離脱されて、はしごを外されてしまいました。今や、対中貿易額は対米貿易額の約一・五倍です。朝鮮半島情勢で蚊帳の外に置かれたことに象徴されるように、アジア地域で中国を排除しようとするTPP11も時代遅れの無用の長物になりつつあります。
TPP構想は、本来、対中封じ込めの策の一環として米国が進めてきたものです。安倍政権は対米従属外交の一つとして前のめりに進めてきましたが、それもトランプ政権に離脱されて、はしごを外されてしまいました。今や、対中貿易額は対米貿易額の約一・五倍です。朝鮮半島情勢で蚊帳の外に置かれたことに象徴されるように、アジア地域で中国を排除しようとするTPP11も時代遅れの無用の長物になりつつあります。
元々二〇〇六年にチリなど四か国がTPP構想を発表するまでは日本政府もアメリカとの二国間FTAの是非を検討してきたのですから、驚くような話ではありません。RCEPや日EU間のFTAもあります。日本は、アメリカが保護主義に傾いても自由貿易ネットワークづくりの旗振り役となっていくべきだと思います。 深刻なのは欧州の状況です。
TPP構想を戦略的観点から眺めれば、日本が乗るべきバスであることは自明である。ここでも乗り物を例えに使うんですよ。衰退した農業問題を、これを克服するため、国内政治の痛みは新生日本を生み出すための痛みであると。菅総理は歴史の分水嶺という言葉をよく使うと。分水嶺は正しい方向に沿っていかなければならないというように書かれていたんです。
枝野大臣も、私ちょっと古い新聞を見ますと、九月にシンガポールを訪問された際に、いわゆるTPP構想の生みの親であるゴー・チョクトン前首相ですか、に助言をお願いして、その中で、一旦交渉に加わった上で、結論が厳し過ぎたら離脱する手もあるという秘策を伝授されたと、これについてはとても参考になったという、そういう発言をしたという報道がある中で、実際、大臣自体、先ほどお話がありましたので、外交というのはなかなか
なお、もう一言だけ付言させていただければ、APECとの関係をよく御質問等でも賜るわけですが、四カ国の、当初のTPP構想も、さらには米国の参加も、APECを機会にやはり動きがある。TPP参加国も、現在の九カ国はやはりAPEC参加国に開かれている。こういう意味では、やはりAPECとは大変密接な関係があって、APECで議論になる。
○大畠国務大臣 このTPPについては、今、事務方から過去の経緯を聞きましたが、十一月に東京でオバマ大統領がこのTPP構想というものを打ち上げて、それ以来、内部ではいろいろと試行錯誤をしていたというのが経緯であります。